【投資 初心者 勉強】トレンドの初動を知る

おはようございます。

 

これまで解説しました事は理解できましたでしょうか。一回目で理解できなかったとしても、繰り返し考える事で理解できるようになりますので安心してください。

それでは本日の課題トレンド転換の衝動について解説していきます。みなさんはトレンド転換は何処になると思いますか。作戦を決めるのにこのトレンド転換を知ることは非常に重要になってきます。

本日使う移動平均線ですが、5日線が赤、20日線が緑、60日線が青、100日線が紫になっています。

 

・短期戦と長期線、株価の位置から初動を察知

100日線ですが、短期線と異なり、株価の動きにゆっくりと反応していきます。実際に株価が上昇を始めても100日線が上向きになるまで少し時間がかかるのです。

反応が遅いというと、デメリットのように感じる人がいるかもしれません。ところが、デメリットどころか、この性質を利用すればトレンドの初動を察知し、早い段階でエントリーすることができるのです。

では日経225のチャートで説明していきます。

下図の1つ目のチャートは、100日線だけのチャートです。100日線は下落トレンドを示す右肩下りから平坦になっていきました。平坦ということは上がるか、下がるかトレンドが変化するという予測が立てられます。では2つ目のチャートを見てください、ローソク足と5日線、20日線を加えてみたものです。

100日線の上には5日線、20日線があります。そして上昇したもののローソク足が5日線の下になり、5日線と20日線に近づいていきます。

しかし5日線は基本、右肩あがりの上昇トレンドを維持しています。100日線も平坦か少し上向きになっています。もし5日線が20日線と交わっても下に抜けずに、再び上昇するようなら、買いを入れるチャンスととらえることができます。

・チャート1日経225

日経225

・チャート2 ローソク足と5日線、20日線を表示したもの

日経225

100日線が右肩下がりから平坦になっていく辺りが上昇トレンド転換のエリアと言っていいでしょう。監視対象にする価値はあります。その後は5日線が20日線にタッチしたものの、再び上昇。ローソク足も5日線の上になり、買えるポイントがきてエントリーします。

では、売りを狙うならどうするのか。

同じ日経225でやっていきます。

下図をみると、それまで続伸していたのが、5日線が20日線の下に抜け、下落トレンドに転換しそうです。売りを狙えそうです。ついに100日線の下にローソク足が落ちてきました。

100日線割れ

では、ここで売りますか?はい、と答えた人はバツになります。初級者は、慌ててはいけないのです。ここでは下落トレンドに転換したとは言い切れません。まだトレンド転換前なのです。下落とまでは言い切れなくても、ある程度確信が持てるまで待ちましょう。ただし中級者以上であれば、下落転換しそうな予兆の段階で試し玉を入れて様子を見るのも一つの作戦になります。

 

 

・初級者は下落トレンドになるまで待て

なぜ、ここでは確信が持てないのか?

短期戦が100日線の上にあるからです。

下図をみると100日線の下に20日線、5日線と並び、移動平均線の位置も下落を示しています。そして、陽線が出るも5日線の上に出ることができずに、あえなく下落してしまいました。ようやくトレンド転換したと言えそうです。売りを仕掛けてもいいでしょう。

下落

ただ、このポイントより、高精度で下落が判断できるポイントがあります。それは5日線の下で株価上昇して、それにつれて5日線も上昇、20日線を抜きそうになるも、抜けずに終わってしまう所がポイントになります。

 

・100日線、60日線で転換前を知る

さて、トレンド転換前ですが、100日線だけでは分かりづらいかもしれません。トレンド転換前を教えてくれる物があります。

100日線と60日線の位置からトレンド転換前を予測する技です。

上昇・下落トレンドにおける移動平均線の位置を思い出してください。上昇トレンドでは短期線が長期線の上にあり、下落トレンドでは短期線が長期線の下にありました。

これを100日線、60日線の位置関係で見ると、以下のようになります。

a.上昇トレンド:100日線の上に60日線

b.下落トレンド:100日線の下に60日線

 

下落から上昇トレンドに転換する際、それまで60日線の上にあった100日線は60日線の下にくるのが通常の動きになります。下落から上昇へのトレンド転換はこの逆になります。

 

・転換後は100日線と60日線が交わったとき

100日線も60日線も、5日線や20日線に比べると株価の動きにはゆっくりと反応していきます。ですから、たとえ株価が激しく上下して、トレンドが転換するとしても、100日線と60日線がいきなり急角度で上向きあるいは下向きになることはほとんどありません。ゆるやかに上昇、下落していきます。

たとえば下落から上昇へと転換する場合、上にあった100日線が急降下して60日線を抜くとは考えられないのです。100日線は緩やかに下向きになり、やがて60日線に近づき並行になり、その後、60日線を抜いていくという動きになります。

下図を見てください。

・100日線と60日線でトレンド転換前を知る

100日線、60日線

100日線(紫)、60日線(青)になります。

上昇から下落のケースも同じです。60日線と100日線が接近して並行し、やがて100日線が60日線を下から上に抜いていくのです。

ここで質問です。トレンド転換する前の100日線と60日線の動きに共通する出来事とはなんでしょう?

答えは並行から交わるです。

これが転換前になります。つまり、100日線と60日線の距離が近づき並行になっていたら、転換前と判断できるのです。そして、トレードをする準備をして、転換を待ってエントリーです。

 

移動平均線ローソク足を加えた、実際のチャートで見てみましょう。

日経225の日足チャート

日経225 日足

100日線と60日線が並行している所にローソク足を入れてみると、チャートのように下落から横ばいになり、上昇が始まっています。60日線が100日線に近づいて交差しました。そして交差してからは、上昇トレンドに確信が持てるような株価の動きになりました。この先100日線と60日線の交差後の株価と移動平均線の並びをみると、このようになります。

上から順に株価>5日線>20日線>60日線>100日線の並びになり、上昇トレンドに転換しました。

 

本日はいかがでしたでしょうか。理解できなかった場合には、繰り返し記事を読んでいただき、チャートを自分で見て勉強してください。今後もよろしくお願いいたします。

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